3年の担任
今思えば、手のかかる問題児と手のかからない大人しい子を、同じクラスにしただけの事。それは、現在の学校でも行われていて、特別変わったことではない。
けど、三年生の自分はそんな事わからなくて。なぜ学校は私がH君にいじめられてるのを知っているのに、同じクラスにしたのだろう?と不信感を抱いただけ。
担任は体の大きな男の先生だった。多分学年主任だったんだろう
善と偽善
3年になって少し経った頃だったかな?学級委員の女子がいる仲良し3人グループに声をかけられた。いわゆる優等生グループ。
「一緒に〇〇しよう」とか、そんな感じで、一緒に行動しようと誘われた。
無理して声かけてくれてるのがありありで。居た堪れなくて、差し出された手を叩き返した。
本当に私と仲良くしたいと思ってくれてるわけじゃないでしょ?
困った担任に、あいつと仲良くしてやってくれって頼まれたんだよね?
優しい優等生だから断れなかったのだろう
そして、本当に優しい子達だったのだろう
ものすごく、それがわかってしまったから
プライドと申し訳なさと
私は、勇気を出して差し伸べられた手を、叩き返してしまった
1人で平気だし!
お情けなんていらない!
本気で私と仲良くしたいと思ってないでしょ!
…
あの時、差し出さられた手を握っていたら、私の幼少期は変わっていたのだろうか?
大人になった今、彼女たちの勇気を無下にしてしまったことに、いまでも申し訳なさでいっぱいになる