AC はむぷた日記

機能不全家族サバイバー はむぷたが大人になって思う事

悪夢

いつからだろう?

私は夜眠るのが怖かった

寝ると必ず悪夢を見た

ほんの数回、楽しい夢だって見た記憶はあるけれど、ほぼほぼ悪夢。

いつからだろう?

あの日、母がいなくなってから?

それともいじめられるようになってから?

夢の中で「これは夢だ!」って気づく時もあった

「何とか起きなきゃ!」って頑張って目覚めることができた時もあった

けど、再び寝ると悪夢の続きを見てしまうのだ

 

何回も悪夢を見た。悪夢は大体何種類か決まっていて、同じ夢を何回も見た

蜂に追いかけられて、信号が赤になって渡れなくて…目が覚めたのに気づかなくて布団の中に沢山の蜂の幻影が見えた

幽霊に追いかけられて、必死になって逃げようとするけど、足が全然前に進まなくて、後ろから覆いかぶさられて、全身痺れて目が覚める

空を自由に食べるはずなのに、コントロールが全くできなくて、ビルの屋上ギリギリの急降下と大気圏ギリギリまでの急上昇を繰り返す。もちろんありえない高速で前進しながらで、ぶつかる!飛び出す!という恐怖。思い通りに動けない怖さ

(その為か、絶叫系、落下系の遊園地は本気で怖い)

なぜか七夕の夜に宇宙人が私を迎えにやってきて、自宅の布団の上から窓の外の宇宙船を眺めている。

どれも自分の意思ではどうにもならなくて、無力で未来がわからなくて恐ろしい夢。

夢の中の私は歩けるはずなのに歩けない。必死に足を動かそうとしてるのに1歩進むのに10分かかる感じ。感覚としては固まる前のセメントの中を歩いてると言うと一番近いかな?

 

一番嫌だったのは迷子の夢。

頑張って探して探して、歩き疲れて、やっと自宅を見つけて、ほっとしてるのに何だかドキドキしながらチャイムを鳴らす。するとすぐ父と母と弟が出てきて

「あなた誰?」

と言うのだ

この夢が一番絶望というか、孤独感というか、そういったものを感じて、悲しくて怖くて。

そっか、ここは私の家では無いのだと、変に納得してしまうのだ

私の居場所は何処にもないのだと思い知らされて目が覚める。

毎晩毎晩、怖くて悲しくて、眠りたく無いと思いながら眠って、泣きながら目が覚めていた

一般的な家庭なら、悪夢を見て、泣きながら目を覚ました子供は、「おかぁさーん」って泣きながら母親の布団に潜り込むだろう

自分の子供がそうだ。そして親である私は「よしよし」と、ハグをしてそのまま寝る。

けど、幼少期の私は、母を起こさないようにそーっと母のパジャマを掴むので精一杯だった

バレたら「まぁ!!!こんなに大きくなったのに、夢くらいで?!」と、無邪気に笑うから

怖い気持ちと笑われたくない気持ち。落とし所が“バレないようにパジャマを掴む”だった

まだ小学生だったのにな

あの頃の私、可哀想だったなって思います

あれが普通だと思っていたけど、普通じゃなかったんだなぁ